叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

京都

沈静化

実に愉快な旅だった。昨日は友人のお店で鶏肉の山椒唐辛子炒めと坦々麺を食べさせてもらって満足だったし、今日は京都市内をひたすらぶらぶらと散歩してストレスが霧散するような感覚を味わった。正直、写真を撮るという点については、慣れないリバーサルフ…

習性

工場と寮の往復だけしていると、季節の変化というのはせいぜい暑くなった寒くなったという程度でしか感じることが出来ない。しかし、今日は電車の車窓から、鮮やかな柑橘がたわわに実っているとか、山の木々が紅や黄に染まっているとか、そういう色彩的なも…

夕涼み

本当は、下鴨神社の足つけ神事でちゃぷちゃぷする様子を撮りたかったのだけれど。京都で撮るのだから、モデルは当然のようにくーちゃんに依頼した。 出町柳駅から下鴨神社に向かいつつ、出店が立ち並ぶ糺の森を歩いているうちは、マァ、人はそれなりに多いけ…

朝駆け

起きることが出来たタイミングで出かけようと呑気に思っていたら、7時には目が覚めてしまった。眠ったのは4時過ぎだった気がするから、おそらく3時間ぐらいしか寝ていない。マァ、道中眠れば良いかと気楽に考えて、さっさと京都に出てきた。電車でこんこん…

ノープラン

少し反省している。いかにノープランが好きだとは言っても、歩くコースぐらいは決めておくべきだった。祇園祭の宵々山に突入する前、くーちゃん。さんとポートレートを撮ったのだけれど、いつも以上にうろうろした割にはどこでどのように撮ったのかをよく覚…

祇園祭、宵々山

凄まじい人出だということは前情報で知っていたから、尻込みする気持ちがないではなかった。ただ私としては、祇園祭に行くという体験を一度でもしてみたかったし、人が多いと分かっていながら何をわざわざというような、斜に構えたような態度は取りたくなか…

朝帰り

昨日は居酒屋でお酒を飲んだ後、改めて祇園祭をゆっくりと回った。歩行者天国になっている大通りの山鉾ばかりに目が行きがちだが、細い路地の至る所に山鉾があって、そちらの方が写真は撮りやすかった。子どもたちが大きな声で名物の粽を売っていたり、地元…

祇園祭

結局のところ、夜勤明けに飛び出してきた。プランは夜行バスに乗って明日の早朝には名古屋に舞い戻るという、費用は最低限に抑えられるものの体力は最大限に消費するというもの。しかし、だ。その最小限に抑えたはずの費用を、ポートレート撮影に使ってしま…

京都スナップ、再び

やはり京都は良い。私の感性をここまで刺激してくれる場所は、他には存在しないと言って差し支えない。京都駅は朝の時間が良いのだろうか。影を探して、人を探して、幾らでも遊べる。 そこにいる人たちも実に様々。 鴨川へ行けば、いつだって誰か遊んでいる…

突撃

本当は家で大人しくしているつもりだったけれど、気付けば京都の街を歩いていた。咽喉の痛みは殆ど引いて時々咳が出るくらいだったし、そもそも基礎体力の部分は落ちておらず実に元気なものだから、飛び出してしまえば何の問題もない。用件は相変わらずこれ…

京都スナップ

雨の日と晴れの日と。ふたとおりの京都が私のカメラロールにある。雨の日は、3枚だけ。そんなものだ。 晴れの日なら、たくさんある。 ご覧の通り、京都感はあまりない。ただ、やはり京都で撮る写真が好きだ。最近は京都に住みたくなっている。

相殺

昨日の夜は実に愉快だった。友人の中国料理店でご飯を食べて、その後は友人が店じまいをするのを眺めながらずっと喋っていた。話が尽きないというのはまさにこのことで、もう少し話をしていたかったけれど、ホテルのチェックインをしなければならなかったの…

今週はずっと快晴だったくせに、土日だけ雨が降るというのは一体どういう天罰だろうか。いつもの私であれば部屋でぢっとしていただろうけれど、今日はどうにもたまらず京都まで出てきたのは、写真を撮るとか観光をするとかではなくて、とにかく京都の街を歩…

京都の春

去年の今頃は、また京都で桜を見ることになるとは思ってもみなかったのだけれど。私がそのように望んだのか、それとも神様がそのように仕組んだのか。おそらく、その、どっちもだろうな。あと3日ほど早ければ、おそらくもっと花びらが残っていただろうとは思…

真面目

年末のこと。本当は大きなバックパックを背負ってくーちゃんさんの目の前に現れるはずだったのだ。 それがせいぜい横浜に3泊するぐらいの装備でお会いすることになってしまった。これが当分最後という撮影も、少し前に嵐山でやっていたのに、なんともシマラ…

イエロー

フィルムの現像依頼をしに、わざわざ京都までやってきた。郵送で送っても良いのだが、青春18切符が1回分残っていたのでそれを使いたかった。最近贔屓にさせていただいているPhotolabo hibiさん。 少しアンバー気味の現像がとても私の好みに合っているし、微…

撮り納め

連休初日。京都でポートレートの撮り納めをしてきた。モデルはくーちゃんさん。一度お別れをしておきながら、またお願いするのは何ともシマラナイ感じだが、今更他のモデルさんにお願いする気は起こらない。本当は、大きな登山リュックを背負ってくーちゃん…

ズマール

ポートレートとは別件。京都ではスナップも撮った。ズマールのデビュー戦。曇り玉でイヤなフレアやゴーストが出たり、距離計連動に異常があってピントが合わなかったりすれば目も当てられないが、大丈夫だった。 そのへん。 下鴨神社周辺。 夕方とか夜とか。…

リベさん

リベさんとは長い付き合いになる。三重に来て一番最初にポートレートをお願いした人だから、もう2年以上にわたってモデルをお願いしている。最後は、と云うか、これが最後になるかを決めるのはそれぞれの意思と事情ではあるのだけれど、マァ、区切りは区切り…

点描

鴨川という、実にのっぺりとしていて、穏やかであるという点を除けば取り立てて魅力のない川が、私は大好きである。ここには様々な人たちが集う。家族も、カップルも、友人どうしも、もちろん私のようなひとりも。みなそれぞれに事情があって、それなりに悩…

真如堂

正式名称は、真正極楽寺と云う。先日の京都行きの際、ひとつぐらいは紅葉の名所を訪れようと思って行ったのがここだった。 人はそれなりに多かったけれど、電車の駅からはかなり離れていることや、訪れた日が平日だったこともあり、比較的ゆっくりと見ること…

Summar

先日購入したライカのズマール。前玉に多少拭き傷はあるが、そもそもズマールは拭き傷があってナンボのレンズのようで、時には磨りガラスのようになってしまっているものもあるらしいから、それから比べれば大いに綺麗である。絞りの操作は実にスムーズだが…

ブラックアウト

昨日の夜は菜格に行った。いつもの通り、蒸し鶏の生姜ソースを前菜にしてシェリー酒を飲み、鶏肉の山椒唐辛子炒めと紹興酒、締めの麻婆豆腐を食べた。友人は満席の店内をひとりで切り盛りしつつ、私の話し相手もしてくれた。そんな忙しい状況の中、私はトイ…

くーちゃん。

嵐山は、平日だというのに人が多かった。紅葉にはまだ時期が早いが、気候が大変に良いからそれも仕方のないこと。ただ、修学旅行生は兎も角として、大人たちは仕事もせずに昼間から何をしているのだろう。私も、そんな大人たちのひとりではあるのだが。モデ…

京都は嵐山にポートレートを撮りに行った。モデルはくーちゃん。さん。 最初に依頼をしたのは肌寒い時期の京都スナップだった気がするが、その頃はポートレートの日記を書いていなかったから、正確には分からない。その後もミモザや河津桜、街中でのストリー…

知足

京都で友人と遭遇して、その着物姿を写真に収めた。その時はGRしか持っていなかったけれど、それでもGRは持っていたから、スマートフォンで撮るような無味乾燥な写真にならずに済んだ。それからは、写真はGRで何とかする、何ともならぬような被写体は、敢え…

蛇の川流れ

一昨日、京都での出来事である。豪雨で増水した鴨川を橋の上から覗き込んでいると、大きな蛇が流されてきた。最初は木の棒でも流れているのかと思っていたが、よくよく見ればそれは2mはあろうかと思われる蛇で、必死に岸に辿り着こうと巨体をくねらせていた…

邂逅

昨日は友人の中国料理を食べて元気が出た。ただ、いつもより酔いが回るのが早く、それも急激だったので〆の麻婆豆腐は食べることが出来なかった。これはまた次の機会にいただこう。それよりも印象的だったのは、会社の同僚の女子2人に京都で邂逅したことであ…

到着

3日に渡る東海道歩きが今日で終わりを迎えた。朝、出発する時に雨が降っていたら、もしかすると歩かないという選択をしたかもしれない。途中雨には降られたけれど、結果的には南草津から三条大橋までの20km少々を歩き切ることが出来た。昨日電車に乗ってしま…

訣別

昨日は寝つきが悪く、ドリエルを飲んで何とか強制的に眠った。それでも何とか起きて、風呂に入った後の調子も良かったので、予定通りに京都へ出掛けた。いつもの関西線と草津線を乗り継ぐルートの道中、旧東海道を歩くというおじさんと道連れになる。歩くの…