叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

気負い

突然、京都まで行った。紅葉を撮りに行くというのは多分にこじつけで、別に特段の理由があったわけではない。気負い込んで行ったつもりが、結局写真は20枚も撮ってはいないのだからね。そもそも、紅葉をモノクロフィルムで撮って何が面白いのかという話であ…

夏季休暇、2日目

本日は始発から行動を開始した。 博多での予定に間に合わせるには、そこまで早くに動き出す必要はなかったのだが、この旅をただただ移動にのみ費やしてしまうのはやはり惜しい気がして、6時前にはホテルから飛び出してきたのだ。とは言っても、お目当ての場…

夏季休暇、初日

蜂窩織炎の症状は相当軽くなってきたのだが、どういうことか腱鞘炎の痛みが突然ぶり返してきた。親指を内側に曲げる動作が全くと言っていいほど出来なくなって、ちょっと日常生活にも支障が出るようなレベルである。ここ数ヶ月、症状は良くはならずとも悪く…

快眠

昨日は日付が変わる頃までperchで飲み食いした。下車した駅では青春18きっぷに今日の分の印を打ってもらわねばならない始末で、宿に着く頃にはもう完全にグロッキーだった。そんな状態だったのに、私としては珍しくシャワーを浴びて砂まみれのサンダルを洗っ…

湘南

一体、何度目の湘南だろうか。他にも観光地はいくらでもあるだろうに、何かと理由をつけては湘南を訪れている。元来、人が蝟集するところが嫌いな私が何故馬鹿の一つ覚えのようにこの地を訪れるのかといえば、ひとえに人が蝟集しているからである。全く辻褄…

船頭

京都2日目。今日はもうひとりの同僚が合流して、3人で京都観光と洒落込んだ。新福菜館で朝ラーメンを食べた後、八坂神社から二年坂三年坂を通り、清水寺にお参りした。昨日と比べるとあまり移動はしていないけれど、やはり京都の中でも屈指の観光地である東…

旅慣れ

実に不思議な京都での旅である。道連れは同僚の中国人で、この人は中国語しか話せないから翻訳アプリと首っ引きでひたすら京都市内を観光した。いつもは1人でうろうろするだけの京都だが、案内をするとなればそれなりに思いやりを持たねばならないと思って、…

放浪

せっかく湘南まで来たのに、午前中はずっとホテルでうだうだしていた。1日中歩き回っても疲れるだけだし、どうせ夕方にならねば撮る気も起きないのだから、これはこれで良いのだ。それに、せっかく同じホテルで2泊分取ったのだから、最大限利用しなければ勿…

落差

今日は何故だろうな、ゆらゆらと電車に揺られて湘南まで来ている。昨日、もう日記を書き終えてしまってからSNSでやり取りのあった人と花見がてら写真を撮りに行った。その人もフィルムカメラで写真を撮る人で、撮る写真は私とは全く違うのだけれど、それゆえ…

拾う神再び

本日も稼働停止になった。どうやら、あまり良くないことが起こっているらしい。既に来週の火曜日まで稼働停止が決まっていて、可能ならばそこまで有休を使ってほしいとのことだったが、火曜日まで休むと残り少ない有休を全て使い果たしてしまう。5月になれば…

刹那

今日のポートレート撮影のお相手はばたこさん。本当は中目黒の桜並木で撮る予定だったのだが、今年は桜の開花が遅れに遅れており、中目黒もまともに咲いていないようだったので、急遽場所を逗子に変更してもらった。逗子にしたのは、桜が撮れぬとなればやは…

双璧

湘南に来ている。部屋でだらだらと過ごしていればあっという間に過ぎてしまう時間も、有意義に使えばこんなに遠くまで来ることができるのだ。その分金はかかっているのだが、そんなことはいうだけ野暮である。実を言うと、予定していたポートレートはモデル…

食べ歩き

ふたり旅2日目。昨日は私が京都を案内したから、今日は友人に大阪を案内してもらった。大阪に来てすることと言えば大体食べ歩きということになるらしいのだが、私は普段これをやらない。食に対してのこだわりがそこまで強くなく、外に出て写真を撮りながらお…

ふたり旅

ふたり以上で旅に出ることは、あんまり、というか殆どないのだけれど、今日は珍しく友人とふたりで京都に来ている。最大の目的は菜格で火鍋を食べることで、今まで幾度となく菜格には訪れているものの、このメニューばかりは2人以上からしかオーダーすること…

と或る日

いつぞやの、へとへとになった記憶ばかりが残っている旅の写真が帰ってきた。精彩を欠く出来上がりになっている気がするのは、その疲労が現れているせいか、エルマーという新しいレンズを使っているせいか。無味無臭と言って差し支えのない描写は相変わらず…

初日の出

朝の5時には起床して初日の出を見に行った。また青島に行くことも考えたけれど、2日連続で同じところへ行くのはツマラナイので少し北上して高鍋海浜という場所にした。 日の出は7時15分ごろということだったものの、早めに着いておいた方が良いと思い6時半…

出撃

この私が、如何に実家に帰って来たからといってのんびりしおられるはずもないね。初日の出は鹿児島ではない何処かで拝もうと思って、実に何年振りかの日豊本線に揺られて宮崎まで出て来た。確か去年は横浜でだらだらしていたし、その前の年は今回と同じで宮…

退却

やはりホテルはいいね。物音が煩いこともないし、大きなベットを1人で占有して眠ることが出来るし、何より旅に出てきたという実感を深くしてくれる。それに、少なくとも寮のベットよりも数段良い寝具が使われているだろうから、妙な時間に起きることもなく7…

散歩

予定通り横浜に来た。どんぶらこどんぶらこと電車に揺られること5時間、もはや通い慣れたと言っても良い東海道線の旅。いつもと違うのは、中華街の方へ行きたかったから大船で降りて京浜東北線に乗り換え、石川町駅で降りたことぐらい。降り立ってからは相変…

沈静化

実に愉快な旅だった。昨日は友人のお店で鶏肉の山椒唐辛子炒めと坦々麺を食べさせてもらって満足だったし、今日は京都市内をひたすらぶらぶらと散歩してストレスが霧散するような感覚を味わった。正直、写真を撮るという点については、慣れないリバーサルフ…

習性

工場と寮の往復だけしていると、季節の変化というのはせいぜい暑くなった寒くなったという程度でしか感じることが出来ない。しかし、今日は電車の車窓から、鮮やかな柑橘がたわわに実っているとか、山の木々が紅や黄に染まっているとか、そういう色彩的なも…

ポートレート

今回の撮影について感想を色々と書こうと思ってあまり賢くない頭をフル回転させたものの、結局は愉しかったという言葉以上のものは見つからなかった。いつもならぐだぐだと能書を垂れたり、写真一枚ずつにタイトルをつけたりするのだけれど、そういう気にも…

結果オーライ

昨日の話をすれば、はま善で話が盛り上がり過ぎたお陰で、予約していた宿にはチェックイン時刻を過ぎても行くことが出来ず、初めて宿を当日キャンセルする事態になった。話の途中で連絡を入れれば良かったのだが、その暇が惜しいと思うほどに昨日の夜は愉快…

東行

たかだが1時間の残業であっても、それが毎日積み重なれば多少疲れが出るらしい。さらに言えば、早朝駅まで5kmの散歩をして疲労感は磐石のものになった。それでも既に宿はとっているし、明日はポートレートの約束をしているから、えっちらおっちら東へ向かっ…

metropolis

9月の関東旅行。1本だけ、ロモグラフィーのメトロポリスという妙なフィルムを持って行った。特定の色の発色が強調されて、他の色は彩度がぐっと落ちるというフィルムだが、一体どのような仕上がりになるのかは作例を見ていただいた方が早い。 _____横浜…

名残

8月に撮ったものだったか、9月に入ってから撮ったものだったか、ひと月近く間が開くと時系列が本当に分からなくなる。明確に印象に残っているものもあれば、なぜこのような写真を撮ったのか覚えていないものもあるが、間違いなく私がシャッターを押している…

自然

どうやら私は本格的にジジイになってしまったようで、今日もそのつもりはなかったのに朝の5時には目が覚めてしまった。二度寝するには微妙な時間だし、狭っ苦しいゲストハウスでスマートフォンを弄っていても面白くないので、早々にチェックアウトして由比ヶ…

強行軍

行動開始はまだ夜も明け切らぬ4時半。7時始発のバスをのんびり待っていては東京での予定をこなすことが出来ないのは明らかだったから、6時の電車に乗るために寮から駅までの5kmをとぼとぼ歩いたわけだ。その後はこの1ヶ月の間に何度通ったか分からない東海道…

夏の写真

あまりに出来栄えを意識しているとなかなかシャッターが切れないから、あまり気にせずばりばりやった結果がこれである。江ノ島あたりで撮った写真。やはり自分が好きなところで撮った写真はお気に入りが増える。 _____リフレクション。青色が綺麗だった…

晩夏

夏らしいことは、最早出来ぬと思っていた。鹿児島で夏を満喫するという計画は出鼻からぽきりと挫かれていたし、夏季休暇の前半は台風にしてやられ、後半の予定も積極的には立てられずにいたから。だが、捨てる神あれば拾う神あり、絶望のままに夏を終えよう…