叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

名残


8月に撮ったものだったか、9月に入ってから撮ったものだったか、ひと月近く間が開くと時系列が本当に分からなくなる。

明確に印象に残っているものもあれば、なぜこのような写真を撮ったのか覚えていないものもあるが、間違いなく私がシャッターを押しているのだからちゃんと紹介する。

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フィルムで撮るようになってから、空の写真を撮ることは殆どなくなった。

よい空だなぁと思っても、いちいちそれを撮っていてはフィルムが幾らあっても足りないからだ。

これは珍しく撮った1枚。

マジックアワーの雰囲気がよく出ている。


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空と同じ理由で、花もあまり撮らない。

さらに言えば、1mまでしか寄れないレンズに加えてレンジファインダーのカメラで、一輪の花にピントを合わせるのは至極困難である。

これはピントもばっちり合っているし、露出もなかなか決まっているから、花を撮った中では久しぶりのヒット作。


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渋谷駅近くのどこかで撮った写真。

車が走り回る上を人間たちがすたすたと歩いてゆく様がどこか可笑しかった。

こういう写真は都会でしか撮れない。


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これは東京駅の近辺だったか。

外国人の女性とタクシーの組み合わせは、どこか外国に来たような印象を与える。

もう少し明るく撮れば良かった。


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couple2連発。

どうしてもこういうのを撮ってしまう。

ピントは目測で合わせて、ファインダーなんぞ覗いていては怪しまれてしまうから、すれ違いざまにノーファインダーで撮っている。

あゝこれも盗撮と呼ばれる時代が来るかな。



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使ったフィルムはフジフィルムの業務用100。

色が綺麗に出る時もあれば、やたらと褪色してしまう時もあって少し扱いづらい。

そもそも期限切れだし、露出の過不足ということもあるだろうけれど、大事な撮影の時には敬遠してしまう。

マァ、もう買うことの出来ないフィルムだから、ぐだぐだ言っても仕方がないのだけれど。