叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

写真

スナップ

写真はそれなりに撮っていたような気がするけれど、レンズ売り買いのすったもんだがあったから、まともな写真が手元に返ってきたのは久しぶりである。ズマールが帰ってきたのが嬉しくて犬山に写真を撮りに行った時のものと、2週間前の京都で撮ったもの、後は…

反論

_____ また貴様は女の尻ばかり追いかけているのかと、この写真を見た人から批判は甘んじて受けよう。ただ、ミニスカートからすらりと伸びる美脚に目を奪われるばかりで、この写真の美しさとか面白さとかいうことについて一顧だにしない人がいるとすれば…

日常

_____ 鹿児島県は甑島での1枚。もう1年前の写真になってしまった。漁から帰ってきた漁船に海鳥たちが群がるという、島の人たちからすればありふれた日常なのだろうが、私からすれば珍しい光景だったから、バスの中から慌ててシャッターを切ったことを覚…

同族嫌悪

_____ この美しい光景の中から、カメラマンだけを消すことが出来ればどんなにか良いだろうと思うことがある。桜のトンネルを進む十石舟だけを写したかったのに、どう頑張ってもカメラマンを排除することが出来なかったから、あえてカメラマンも大きく写…

無二

_____ ライカでしか撮れない写真があるなどと言うとアンチの人に顰蹙を買いそうだし、現にバルナックライカを使っている私でさえこの説には懐疑的である。数値で表すことが出来るスペックにおいてライカが他のカメラを凌駕している点は少ないし、描写の…

羨望

_____ 私が往来の人々を撮るのは、その人自体や、複数人であればその関係性に美しさを感じるからだ。上の写真などはその最たるもので、仲睦まじいカップルが手を取り合いながらスケートをしている様子が実に麗しくて、思わずシャッターを切ってしまった…

試写

所詮はピントの確認だからね、普段は撮らぬような被写体にまでカメラを向けてばりばりやると何故こんなものを撮ったのだという写真が増える。そして、ただでさえボケ玉と呼ばれるズマールの卍解ばかり使うと、大まかには合っているであろうピント位置も実に…

思慕

_____ ばたこさんには申し訳ないけれど、これは誰に何と言われようとお気に入りで、写真集を編むとすればどうしても外せない1枚なのだ。台風の風が残る七里ヶ浜で、地元の高校生や観光客に囲まれながら撮った。海水を足に感じた時の表情を撮ったように…

細腕

_____ これは祇園祭の写真。本当はもう少し山鉾がはっきり写っておればよかったと思うけれど、あの暗さでは卍解して撮るより方法はなく、シャッタースピードもやたらと落とすわけにはいかないからこれが限界だ。むしろ私の愛機でこれだ写せたことは誇っ…

年末年始ースナップ編

結局は、どこで撮りましたとか何を撮りましたとかが明確なものではなく、ぶらぶらと歩きながら見つけた何気ない人々の写真を撮るのが好きなのだ。わざわざタイトルを付けるほどもない写真たち。エルマーの写り、正直なところあまり好みではなく既にズマール…

年末年始ー鹿児島編

鹿児島編をわざわざ分けて書くほど写真の枚数はなかったのだけれど、スナップはスナップでまとめたいのでこちらには辛うじて鹿児島感のあるものを載せる。 _____先ずは西郷隆盛。言わずと知れた鹿児島の英雄で、最近は銅像の目の前にフォトスポットまで…

年末年始ー宮崎・熊本編

年末年始に撮った写真が現像から戻ってきた。一度に載っけてしまうには少し量が多いので、宮崎・熊本編と鹿児島編に分けて載せようと思う。先ずは宮崎・熊本編である。 _____高鍋で撮った初日の出。多くの人たちがこれを見る為に早起きをしてきたと思う…

と或る日

いつぞやの、へとへとになった記憶ばかりが残っている旅の写真が帰ってきた。精彩を欠く出来上がりになっている気がするのは、その疲労が現れているせいか、エルマーという新しいレンズを使っているせいか。無味無臭と言って差し支えのない描写は相変わらず…

日常

気張ってサァ写真を撮りにゆくぞというのではなくて、あくまでも日常の中で見つけた何かを写真に収めてゆく。しかし、それをスマートフォンでやるのはどうしても面白いと思えないので機材は自分の好きなものを揃える。そして、少しぐらいは写真について勉強…

ポジティブ

実を申せば、紅葉の京都はリバーサルフィルムでも撮影していた。リバーサルフィルムについては、ネガフィルムに比べると精彩な色が出せるというから、これで紅葉を撮ればさぞ素晴らしい写真になると思って大いに期待していたのだが、マァこんなものかという…

陰翳

京都で呻吟しながら消費したモノクロフィルムが現像から帰ってきた。もともと積極的に色に反応して撮るタイプの人間ではないものの、それが紅葉の季節ともなれば話は別で、紅葉に出会う機会は幾度となくあったのに、それを尽くスルーしなければならないとい…

couple

_____ これは鎌倉の七里ヶ浜海岸で撮った。先日書いた京都のcoupleとはまた違う、制服のネクタイとスカートの短さが都会的な印象を与えるふたりの一枚である。そして、京都のそれが非日常の光景だとすれば、これはどちらかというと日常の光景で、下校時…

couple

_____京都の祇園祭での写真。このふたりの関係が今後どのような経過を辿るのかは分からないけれど、天下の祇園祭で手を繋いでデートをしたという経験は何物にも代え難いものになるはずだ。残念乍らこういう青春は私にはなかったから、想像してみること…

ふたり

_____ 写真集企画第一弾。第二弾があるかは知らない。これは今年の夏に七里ヶ浜で撮った写真。ふたりの女性が直立しながら海を眺めていて、ちょうど足元の海水にその姿が写り込んでいたから反射的にシャッターを切った。正直なところ撮りたかったのはそ…

存外

昨日は夜更かしをしたおかげで、起きたのはもう散髪の予約に間に合うギリギリの時間だった。アラームをセットしなくてもしっかりと目を覚ますのはさすが私と言ったところだが、あまりにも過信しているといつか大事故を起こしそうだから今後は確りとアラーム…

ざらり

10月頭の、鎌倉訪問時の写真。使用したフィルムはILFORDのHP5。以前Rolleiのモノクロフィルムで撮った写真が私のイメージとかけ離れていたので、モノクロフィルムに対する苦手意識が生まれていたのだけれど、今回はお気に入りが多かった。ポートレート撮影を…

ポートレート

今回の撮影について感想を色々と書こうと思ってあまり賢くない頭をフル回転させたものの、結局は愉しかったという言葉以上のものは見つからなかった。いつもならぐだぐだと能書を垂れたり、写真一枚ずつにタイトルをつけたりするのだけれど、そういう気にも…

本領

撮った場所も時間も忘れてしまったようなストリートスナップをまとめておく。最近は外に出てもあまり撮らなくなっていたけれど、こうやって帰ってきた写真を眺めていると、やはり私はストリートスナップが好きなのだということを思い知らされる。これからも…

難航

モノクロフィルムが現像から帰ってきた。全体的に暗い。コントラストの低い写真なるのがイヤだったので全体的に露出を切り詰めたのは確かなのだが、それにしても暗部が真っ黒という感じである。さらに、空は白飛びしてしまったのかなんとも表情が見えない。…

結果オーライ

昨日の話をすれば、はま善で話が盛り上がり過ぎたお陰で、予約していた宿にはチェックイン時刻を過ぎても行くことが出来ず、初めて宿を当日キャンセルする事態になった。話の途中で連絡を入れれば良かったのだが、その暇が惜しいと思うほどに昨日の夜は愉快…

metropolis

9月の関東旅行。1本だけ、ロモグラフィーのメトロポリスという妙なフィルムを持って行った。特定の色の発色が強調されて、他の色は彩度がぐっと落ちるというフィルムだが、一体どのような仕上がりになるのかは作例を見ていただいた方が早い。 _____横浜…

名残

8月に撮ったものだったか、9月に入ってから撮ったものだったか、ひと月近く間が開くと時系列が本当に分からなくなる。明確に印象に残っているものもあれば、なぜこのような写真を撮ったのか覚えていないものもあるが、間違いなく私がシャッターを押している…

夏の写真

あまりに出来栄えを意識しているとなかなかシャッターが切れないから、あまり気にせずばりばりやった結果がこれである。江ノ島あたりで撮った写真。やはり自分が好きなところで撮った写真はお気に入りが増える。 _____リフレクション。青色が綺麗だった…

晩夏

夏らしいことは、最早出来ぬと思っていた。鹿児島で夏を満喫するという計画は出鼻からぽきりと挫かれていたし、夏季休暇の前半は台風にしてやられ、後半の予定も積極的には立てられずにいたから。だが、捨てる神あれば拾う神あり、絶望のままに夏を終えよう…

街角

36枚を真面目に撮ったとしても、心から良いと思えるものはほんの数枚しかない。逆を言えば、数枚はある。そう思えなかった写真たちの為にも、これからはその数枚を大切にしていきたい。手始めに、それを撮るに至った経緯とか、どのような理由からそれを良い…