9月の関東旅行。
1本だけ、ロモグラフィーのメトロポリスという妙なフィルムを持って行った。
特定の色の発色が強調されて、他の色は彩度がぐっと落ちるというフィルムだが、一体どのような仕上がりになるのかは作例を見ていただいた方が早い。
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横浜駅のビブレの前あたり。
看板と鉄柱の色がなければ、モノクロのフィルムで撮ったと言われても信じてしまいそうな色味である。
空にももう少し色があった気がするが。
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この写真も赤と黄色はよく残っているが、他の色は概ね失せてしまっている。
それにしても、お店にいるのは合コンをしている人たちだろうか。
愉しそうでいいね。
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あまりiso感度の高いフィルムではないものの、実は夜との相性が良いのではないかと感じた1枚。
色の情報が少なくなる分、明るい部分のディテールが強調されてより印象的な写真になる。
先ほどの合コンの人たちと比べると、こちらはどうにも侘しい風景である。
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朝の風景を逆光で撮った写真だが、これはもはやモノクロ写真である。
頭が混乱してしまう。
由比ヶ浜の朝の風景。
夏は観光客に占拠されて落ち着かないが、日常の風景が戻ってきているのを見ればほっとする。
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よくよく見れば青が残ってはいる、か?
実際の空よりも、水面に反射している部分の方が青く見える気がする。
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これは色味云々ではなく、ピンぼけ具合が非常に気に入っている1枚。
ピント位置が近過ぎたのだが、何とも薄ぼんやりした画像と鈍色が不思議な雰囲気を醸し出している。
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正直、ここまで色が抜けるとは思わなかった。
そもそも色のりが淡いと言われているズマールを使っている上に、それに逆光が加わると色という色は飛んでしまうようだ。
実はこのフィルムもう1本持っているけれど、今度は夜をメインに使おうと思う。
その方が色のことを気にしなくて良いから。