叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

存外


昨日は夜更かしをしたおかげで、起きたのはもう散髪の予約に間に合うギリギリの時間だった。

アラームをセットしなくてもしっかりと目を覚ますのはさすが私と言ったところだが、あまりにも過信しているといつか大事故を起こしそうだから今後は確りとアラームをセットしよう。

これから真冬になるというのに髪をバッサリと切り落とした後は、予定どおり近所のキタムラに行って昨日試写したフィルムを現像してきた。

結果から言えば、確りと写っていた。

正直、エルマーのようなレンズは驚くほどよく写るというわけではなく、個性的な写りをするわけでもないから、ピントさえ来てくれていればそれで良いのだ。

色味には正直不満が残るものの、フジの業務用の100を使っていたこと、いつも現像に出すラボではなかったこともあって、それは言っても仕方のないことである。

とりあえず写ることは分かったから、今週末の横浜旅行にはエルマーを連れてゆこう。


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遠距離。

ピントは来ている。

青が綺麗に出ているではないか。


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中距離。

ピントは来ている。

こちらも青が綺麗。


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近距離。

ピントは来ている。

赤はなんとなくいやらしいね。


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逆光気味。

真ん中あたりにフレアが出ているけれど、絵そのものが眠たいわけではない。


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好きな写真だけれど、手振れがね。


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室内。

iso100でも結構撮れる。


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もう少し逆光で虐めるべきだったか。

アスファルトの描写もばっちり。


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ねこちゃん。


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立派な銀杏と。


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カップルにバチピンというわけではないのに、どこかふたりが浮き上がってみえるような描写。

エルマー、時々こういう写りをする。


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パチンコ屋。

ネオンが滲むということもない。


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卍解でのピントも描写も問題なし。

脚は、たまたまである。


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夜も光源は写るから大丈夫。


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ズマールのぼやぼやした写りがありふれた日常を印象的に変えてくれるとすれば、エルマーのシンプルな写りは見たままをその通りに、というよりはむしろツマラナイと感じる程にトーンダウンさせてしまう。

日常をレンズの力でバエさせることに何の意味があるのですか、私は足しも引きもしませんから、あなたが心から美しいと思った光景をありのままに写し出してご覧なさいと、エルマーは教えてくれているのかもしれない。