叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

放浪


せっかく湘南まで来たのに、午前中はずっとホテルでうだうだしていた。

1日中歩き回っても疲れるだけだし、どうせ夕方にならねば撮る気も起きないのだから、これはこれで良いのだ。

それに、せっかく同じホテルで2泊分取ったのだから、最大限利用しなければ勿体ない。

じっくりうだうだした後は江ノ島まで移動して、写真を撮りながら鎌倉までだらだら歩いた。

少しもかわりばえのしないいつも通りのコースではあるのだが、そこに集まってくる人は当然いつも通りというわけにはいかないから、これはこれで愉しいのだ。

今日はフィルムを1本使い切って、2本目を装填したあたりで日暮れを迎えた。

正直、前回来た時とおんなじような写真を撮ってばかりいたような気がするが、私としてはこの放浪癖を抑えつけるためにはここにくる他なかったのだ。

全く、妙なところで休みを入れてくれたおかげで、変な癖が頭をもたげてくるし、そのせいでさらに余計なお金を使わなければならないし、あまり良いことはなかった。

こんなことになるのなら、何もすることがなくても仕事に出れば良かったと今は珍しく後悔している。