叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

結果オーライ


昨日の話をすれば、はま善で話が盛り上がり過ぎたお陰で、予約していた宿にはチェックイン時刻を過ぎても行くことが出来ず、初めて宿を当日キャンセルする事態になった。

話の途中で連絡を入れれば良かったのだが、その暇が惜しいと思うほどに昨日の夜は愉快だったのだ。

当然キャンセル料は100%取られてしまったけれど、それについての後悔は全くなく、良い塩梅に個室の漫画喫茶でぐっすり眠ることが出来たので全て結果オーライである。

今日は朝7時という早朝から、鎌倉は長谷のあたりでポートレートを撮った。

真夏の感覚で暑さを避ける為に早めの時間でお願いしたのに、最近朝晩が冷え込むようになったから内心シマッタと思ったのだが、時間が早いおかげで往来の人は少ないし、曇り予報だったにも関わらず時々太陽が顔を覗かせるしでこれも結果オーライ。

そして今回は、私としては珍しく被写体モデルという肩書を持たない方を撮影させていただいた。

カメラを持たぬ時の私は女性とのコミニュケーションに恐怖すら覚えている人間だから、素人の方にモデルをお願いして相性が合わなかった場合の悲惨な時間と結果が恐ろしく、基本的にはお金を払ってでも撮られ慣れている人にモデルをお願いしている。

今回その禁を破ったのは、Instagramで見た彼女の笑顔に矢鱈と惹かれるものがあったからなのだが、実際にお会いしてみると写真通り実に朗らかな人で、実に気持ち良く撮影させていただいて、これも結果オーライだった。

魑魅魍魎が跋扈するSNSの世界でこんな幸運はそうそうないことだから、このご縁は是非大切にしたいと思っている。

ポートレートを撮った後は特にすることもなく来た道を眠りながら帰ってきた訳だが、スタートダッシュに躓いたと思われた今回の旅、終わってみれば愉快なことしか思い出されぬようなものになった。

私自身が何か努力をしたわけでなし、ただ予断を挟むことなく流されるままに動いたことが良かったのだろう。

私の旅は、やはりこうあらねばならない。