叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

退却


やはりホテルはいいね。

物音が煩いこともないし、大きなベットを1人で占有して眠ることが出来るし、何より旅に出てきたという実感を深くしてくれる。

それに、少なくとも寮のベットよりも数段良い寝具が使われているだろうから、妙な時間に起きることもなく7時過ぎまでぐっすり眠っていた。

まだまだ早い時間だったからそのまま帰途につくのは惜しいと思って、新宿周辺のカメラ屋を覗きにゆく。

特に購入するものはないけれど、ライカのオールドレンズの実物を見られるのは嬉しいし、マップカメラであればデジタルライカの実機を触ることも出来る。

今回はM11とM10-Rをべたべたと触ってシャッターを何度も切らせていただいた。

ファインダーを覗いて二重像を合わせたらそのまま構図決めをしてシャッターを切ればいいのに、バルナックの癖で目を右に移してしまう。

それに、どうせ買うことはないのだから少しも構わないのだけれど、バルナックに慣れた私の手はM型でも大きく重たいと感じて、これを始終持ち出すのはなかなか困難であると思った。

やはり使い慣れた道具が一番良い。

その後は江ノ島の海岸を適当に散歩して帰ってきた。

写真はやっとの思いで2ロールに突入したぐらいで、当初考えていたよりもかなり少ない枚数しか撮らなかった。

撮りたくない時に撮っても仕方ない。