叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

そして、GR


RICOHのGRⅢxを購入した。

イカ、ライカと騒いでおきながら、何故かここに落ち着いてしまうのが私である。

やはり、ライカは高い。

これを買ってしまうと、他の娯しみにかけられるお金が底をついてしまう。

せっかく夏が来たというのに、カメラを買う為に部屋に籠り続けるというのは、本末転倒もいいところである。

勿論、今あるZ6を最大限活用することが最善の策であることは間違いない。

しかし、やはり普段使いには大き過ぎて、重た過ぎて、そして鞄から取り出しにくくて、何度も何度もシャッターチャンスを見送る羽目になっている。

私が好きだった人も、光も、色も撮らなくなった。

そんなことをしているうちに、私は写真すら撮らなくなってしまうのではないかと思うと少し恐ろしくなって、それならば最高にコンパクトで、しかも好きな40mmの単焦点レンズがついたGRを買えば良いと、今更ながらに思い直したのだ。

イカを買うことで味わえたであろうレンズの味だの、上質な撮影体験だのは一旦諦めて、先ずは撮りたい時にストレスなく撮って、そして出て来た絵を自分の好きなように弄ってみる。

GRならこれが過不足なく出来るはずだ。

願わくは、このままライカ熱が冷めてくれれば良いとさえ思っている。

先ずは撮ること、兎に角撮ること。

これに集中していきたい。