叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。


今週はずっと快晴だったくせに、土日だけ雨が降るというのは一体どういう天罰だろうか。

いつもの私であれば部屋でぢっとしていただろうけれど、今日はどうにもたまらず京都まで出てきたのは、写真を撮るとか観光をするとかではなくて、とにかく京都の街を歩き、友人の中国料理店でご飯を食べたかったのだ。

故郷でもなければ住んでいたことがある訳でもないのに、京都という街を歩いているだけで心が穏やかになるのは実に不思議な感覚である。

いつもなら街をいくらでも歩き回って写真を撮るのだけれど、今日の天気では如何ともし難く、ひとりでは滅多に入らない喫茶店に入ったり、いつも素通りしていたライカストアに寄ったりして、これはこれで愉しい時間だった。

昨年の夏にやった三重京都間徒歩行軍のように、写真を撮ることだけを目的にしない旅であれば、私の行動範囲はもっと広がるだろうし、旅の選択肢も増えるのだろうけれど、今のところそれが出来ずにいる。

カメラとしてはとても小さいものを持っているのだから、別にそれが邪魔になって動けないということはないわけで、もう少し柔軟に考えても良いのかもしれない。

マァ、同行さえいてくれれば、カメラなんぞ放り投げてでも一緒に出掛けるのだけれど。