久しぶりの海だったし、人を入れるスナップを撮るのも久し振りだったので、最初はリハビリをしているような気分だった。
江ノ島にはいろいろな人がいるから被写体には困らないのだけれど、納得のゆく写真はなかなか撮れない。
人間が絡むとシャッターチャンスは一瞬になることが多い上に、静止している人間でもせいぜい一航過、二航過の間に撮らなければ、こちらが不審者になってしまう。
下の3枚もマァ、マシと言った程度で、もう少し粘れば更に良い機会が到来したかもしれないが、その保証もないわけで、難しいところである。
江ノ島を背景にした写真を撮る場合、40mmの画角ならこの辺りで撮るのが良いと思う。
画面に占める江ノ島の割合が小さ過ぎず大き過ぎず丁度良いし、何より人が沢山いるから、写真に変化を付けやすい。
このあたりでもう満足はしていたけれど、慾を出して由比ヶ浜まで来てみた。
ここも美しい砂浜だったが、江ノ島感は無くなる。
それにしても、自分で撮った写真が非常に面白くない。
近所を散歩して撮るぐらいならデジタルカメラでも良いのだけれど、せっかく遠出をして写真を撮るのならフィルムでもっと真剣に撮りたい。
真面目にやらなかったのは私であって、カメラには何の罪も無いのだが、環境に依存するのもまた人間である。
このことについては、また別に書こうと思う。