叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

ブラックアウト


昨日の夜は菜格に行った。

いつもの通り、蒸し鶏の生姜ソースを前菜にしてシェリー酒を飲み、鶏肉の山椒唐辛子炒めと紹興酒、締めの麻婆豆腐を食べた。

友人は満席の店内をひとりで切り盛りしつつ、私の話し相手もしてくれた。

そんな忙しい状況の中、私はトイレで倒れるという粗相をやってしまって、トイレのディスプレイをひと通り薙ぎ倒してしまう。

急に視界がブラックアウトして、気が付いた時には床に倒れていたのだ。

飲み過ぎで頭が痛くなったり、吐いてしまったりすることは何度もあったが、意識が飛んだのは初めてで、今後お酒を飲む時はよくよく気をつけなければならない。

最後の最後で、友人にも迷惑を掛けてしまったけれど、今後は気軽に行くことが出来なくなるだろうから、取り敢えずのお別れと、粗相をしたことに対して心からの謝罪をしてお店を後にした。

全く情け無い気持ちで迎えた今日は、のんびり起きだして秋の京都散策をした。

行くあてもなくふらふらしながら、折角秋の京都にいるのだからひとつぐらいは紅葉スポットに行こうとだけ思い、真正極楽寺というお寺に行った。

見物客はそれほどでもないが、カメラマンの方が多くて良い撮影スポットはいつまで経っても空かない。

中身も確認出来ないのに、紅葉ばかり撮っていても仕方がないから、さっさと退散した。

その後は名残を惜しみながらぶらぶら鴨川を降りつつ、今回の京都で撮った写真をPhotolabo hibiという写真屋に現像に出してから帰途に就いた。

それにしても、今度の京都旅行でピントの確認もせず5本も撮ってしまったが、全く剛気な話である。

しっかり撮れているかは、神のみぞ知る。

もし駄目だったとしても、愉しかったし、写真を撮ったという記録は残るわけだから、それで良い、か。