叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

未来


どうもこう、上手い具合に眠れぬというのは、体力面への影響は勿論だが、眠れぬ、眠れぬと気ばかりが急いてしまって、精神的にも疲れてしまう。

京都行きを愉しみにし過ぎていたのか全く眠れず、またドリエルに頼ってしまった。

人との約束があるからこのような手段を使うが、全くひとりの旅程であればこれをキャンセルしてしまっていたかもしれない。

そんなわけで、本当は始発で出て来る予定が大幅に遅れてしまった。

朝の7時を回ると、通勤通学の人たちとまともにぶつかってしまうから、さしもの三岐鉄道も混み合う。

特に今日は、遠足に出掛けると思われる小学生たちともかち合ってしまって、座ることは勿論出来ず、久しぶりで満員電車というものを味わうことが出来た。

小学生の集団とは云え、電車内でのマナーは見上げたものであり、席が空いていても容易には座らないし、座る時には左右に一礼をする。

電車が大きく揺れた時には多少歓声が上がるが、声を出すのもその時だけで、少しでも会話をすると引率の先生がそれを制してしまう。

コロナの影響だろうか、折角の愉しい遠足だろうに少し可哀想だった。

私も含めて、どうしようもない人間ばかりが目につく世の中だが、この素直な子どもたちを見ていると、どこでどのように捻じ曲がってしまうのか、大変不思議な心地がする。

せめて今日遭遇したこの子どもたちぐらいは、自らが倖せだと思える人生を歩んで欲しいと思う。