京都で友人と遭遇して、その着物姿を写真に収めた。
その時はGRしか持っていなかったけれど、それでもGRは持っていたから、スマートフォンで撮るような無味乾燥な写真にならずに済んだ。
それからは、写真はGRで何とかする、何ともならぬような被写体は、敢えて撮らなくても良いという思いが強くなってきた。
ただ、ポートレートだけは、その何ともならぬ被写体のひとつのような気がして、そのせいでポートレートを撮らぬようになるのは実に淋しい。
だから、GRでもポートレートが撮れることを確かめたくて、くーちゃんさん。に付き合ってもらった。
強い光がある状況で撮ったわけではないし、逆光に晒したわけでもないから、描写が破綻してしまうようなことはない。
ただ、暗くなるとAFが非常に怪しくなる。
全体的にもっとアンダーで撮るべきだったと思うほどハイライトは飛んでいるが、暗部は比較的残るから、そこを上げてやればフィルム調のレタッチもやり易く、ざらつきもよく出てくる。
レタッチ後の絵の好みでいえば、NIKONよりも好ましい。
開放F値が2.8だから背景はあまりボケないが、それは構図の決め方で何とでもなるだろう。
結論を言えば、GRでもポートレートは撮れる。
目の肥えた人がどう見るかは分からないが、少なくとも私が撮りたいシチュエーションであれば十分だった。
今後も、ポートレートは止めずに済みそうだ。