叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

逍遥


 

キョウトボーイズというYouTubeチャンネルがあって、最近よく観ている。

京都の街並みを淡々とスナップしてゆく様子が心地好い。

そのチャンネルで、だいぶ前にアップロードされていた伏見周辺を紹介する動画を見て、ここでポートレートを撮りたいと思った。



京都でポートレートを撮るときは、くーちゃん。さんに依頼する。

動画にもあった十石舟乗り場からスタート。


舟には乗らないけれど、雰囲気だけでも。


十石舟の乗り場周辺、春は桜の名所らしい。

確かにこの桜並木は美しかろうが、広い場所ではないから、ここに人が殺到する様を想像するだに恐ろしい。


この写真、少しだけ雨が写っている。

撮りはじめは、狐の嫁入りのような妙な天気だった。


雨はすぐに止んで、大手筋商店街のほうへ歩いてゆくと、酒蔵の壁が現れる。



夕陽が当たる場所を探しながら歩く。

くーちゃん。さん自身も写真をやるから、いろいろと提案していただいてありがたい。



陽が完全に落ちてからは、商店街の時間。

本当に縦構図で撮ることが増えた。

マスクは一瞬外して、直ぐにつけてもらっています、なんて註釈を、一体いつまで入れなければならないのだろう。




最後は駅でお別れ。

高架下には、怪しげな通路が続いていた。


くーちゃん。さんには今夏のコロナ騒動で大変な迷惑をかけた。

そういうことも、後々振り返れば思い出になるのかもしれないが、迷惑をかけられた側はたまったものじゃない。

私もなんとか生きていたから、ぼちぼちまた撮影させていただこうと思う。