叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

続き


昨日は珍しくしたたか酔ってしまったので、ぶつりと切ってしまった。

奈良井宿からの続き、とは言っても、奈良井宿については特筆すべきことはない。

知らぬ土地を訪れることは勿論愉しかったけれど、シャッターカウンターがひとつしか進まなかったことがそれを雄弁に物語る。

帰りの電車もそこそこ人が多く、座れたり座れなかったりを繰り返しながら取り敢えず刈谷まで帰ってきて、たまたま見つけたかごっまという居酒屋で今回の旅を〆た。

カウンターが10席もないような小さな居酒屋で、鹿児島出身の大将がひとりで切り盛りするお店。

鹿児島にゆかりのある人間でもなければ、ちょっと入りづらいようなお店だったけれど、ごりごりの薩摩人である私は鹿児島名物の地鶏刺しと鶏皮ぽん酢、鮪の尻尾の塩焼きをアテにして、芋焼酎の水割りを2杯も飲んでしまった。

久し振りと鳥刺しが実に美味しかったし、尻尾の塩焼きも塩がばっちり効いていて、普段は飲まない芋焼酎がどんどん進んでしまったのだ。

芋焼酎とは、こんなにも料理に合うお酒だったのかと見直す思いだった。

ただ、やはり芋焼酎は体質的に合わぬようで、たった2杯で普段はしない酔い方をしてしまって、日記が書けなかったというわけだ。

それでも、カウンターでのんびりテレビを見ながら酒を飲むというのは実に愉しかったし、もう少しゆっくり飲めば酔いも穏やかになるはずだから、また訪れてみようと思っている私がいる。

鹿児島から遠く離れた土地で、芋焼酎の練習をするのも乙なものではないか。