宣言通り、流石に飽いた東海道線を回避して、中央線に乗って愛知まで帰ることにした。
朝4時の電車で平塚を出て、東京から高尾、甲府を通って一度松本へ出る。
失礼な話ながら、東海道線と比べれば田舎路線だから空いているだろうと思っていたのだが、乗り継ぎを繰り返してもなかなか人が切れない。
ずっと座っていてもお尻が痛くなるだけだからそれはそれで良いことだし、コロナによって抑圧されていた旅慾が沸々と解放されつつあるようで、非常に悦ばしいことでもある。
昼前時に降りた松本では、折角なら名物の蕎麦を食べたいと思って、何年か前にも訪れたことがある蔵の花という蕎麦屋に入った。
大盛りのざる蕎麦と舞茸の天ぷら、清酒は付けるかどうかぎりぎりまで思案して、後の行程に響かぬようにして熱燗をいただくことにした。
蕎麦を啜りながらちびちびと飲む熱燗の美味しさは、言うまでもなく極上である。
お腹もくちくなったところで、今日の主目的でもある奈良井宿に向かった。
とマァ、ここまで書いて、今日はさよなら。