叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

センス


甑島に来ている。

フェリーで島に着いて、そのままバスで中甑にあるコシキテラスへ。


名物の断崖バーガーを食べる。

タカエビとさつま揚げのぷりぷりとした食感が楽しく、とても美味しかった。

その後、里の方に歩いて戻って、山下商店でおやつがわりに揚げどうふと芋焼酎の水割りを飲む。


お酒は大体なんでも飲む私が唯一苦手としているのが芋焼酎だが、せっかく島に来たので飲んでみたのだ。

案外飲める。

そして、とうふは相変わらず美味しい。

その後宿にチェックインして、ぶらぶらと港を歩いていると仕事中のケンタさんに遭遇する。

会釈だけしてその場は別れたが、その後にわざわざ鹿児島県で一番長い甑大橋まで連れて行ってくれた。

夕焼けが大変美しかった。

車中では、若い人たちの感性に触れ続けることの大切さの話、甑島で出土する恐竜の話、八千万年前の黄河の地層の話、花びらのようにというとある学級通信の話、あとは何だったか、色々の話を聞かせてくれた。

10年前に多少の縁があったとはいえ、ここまで親切にしてくれる人が他にいるだろうか。

本当に有難い話である。

夕食は甑におかえりと云う居酒屋で食べた。


地元の人との交流が出来ると云うこの場所で、中村のおじちゃんと話をして焼酎をご馳走になる。

中村のおじちゃんと自転車を押しながら、自販機でコーヒーを買ってもらい、〆に山下商店でメロンパンまで奢ってもらい、宿であるフジヤホステルまで送ってもらった。


全くの無計画、多少写真が撮れれば良いかという軽い気持ちで来た甑島だったが、俗に云う心暖まる触れ合いを存分に味わうことが出来た。

計らわぬこと、これがとても大切なことらしい。