遊美塾という写真教室のメンバーの作品展示を見に行った。
私は写真を撮ることについては殆どひとりでやっていて、他人とは殆ど没交渉だから、せめて写真展ぐらいは見て勉強しなければならない。
展示してあった作品は、しっかりと世界観が作り込まれたものが多くて、ほとほと感心してしまった。
私の世界観を表現する写真とは一体どういうものであるのかについては、前々から考えてはいるのだけれど、今のところ答えは見つからずにいる。
それにしても、写真塾というのは一体何を教えてくれるのだろうか。
日々の出来事を写真として記録する、美しいと感じるものを写真に収める、自分の世界観を写真を通して表現する等々、人が写真を撮る目的は様々だが、それぞれに合わせたやり方で教えてくれるのだろうか。
それでは、みんなでテーブルフォトをやりましょうとか、雲海を撮りに行きましょうとか、スタジオでポートレートを撮りましょうというのでは、私は行きたくない。
撮りたくもない写真を撮っていられるほど、もはやフィルムは気軽な価格ではないし、人生の時間もそう長くない。
事ここに至りては、inputは欠かさずにやるとしても、outputについては千万人と雖も吾往かんの気概を必要とするのではないか。
そんなことを、改めて思った。