叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

鯖街道


鯖街道を歩くと言えば、大半の人はそもそも鯖街道とは何ぞやと聞き返してくるだろうし、その存在を知っている人でも、わざわざそこを歩くなどというのは正気の沙汰ではないと感じるだろう。

ご存知ない方は是非どうぞ。


ただ、私の友人は違う。

ぜひそれをやれと言うし、本物の鯖を買ってそれと一緒に歩くのも愉快だろうし、どうせなら鯖のコスプレか被り物でもしながら歩けばよいのではないかと提案までしてくるのだ。

私はこういう人がたまらなく好きである。

おそらく彼は、私がこれを本当にやると思っているし、実現した時はその話を面白おかしく聞いてくれるのだろう。

誰かのためにということが行動の原理にはなり得ない私ではあるけれど、こうやって私のことを面白がってくれる人のためにはネタのひとつやふたつも提供したいと思うし、その為に行動するのは少しも苦にならない。

というわけで、来年のゴールデンウィークの休み、私は福井の小浜から京都までの鯖街道を歩くことになりそうな気がしている。

変な友人を持ったおかげで、私の人生は退屈するということを知らない。