叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

らしさ


実を申せば、フィルムで撮ることに対して強いこだわりを持っているわけではない。

正直フィルムの色味については画像の加工で作り出せると思うし、今後ますますAIが発達すればワンタッチでフィルム風の画像を作り出すことが出来るようになるだろう。

私にしたところで、今は結果としてフィルムカメラを使用しているが、それは私の愛機であるライカII型とズマールが小さくて外で取り出しても目立たず、その上実に素晴らしい操作感を持っているからであって、もしその要素を満たすデジタルカメラが存在するならば、それをメイン機にすることも吝かではないのだ。

そんなわけだから、私が撮った写真についてフィルムだから良いと言われると多少の違和感を持ってしまうし、たとえ今の私の写真からフィルムという要素を取り除いたとしても自分が納得出来る写真を撮りたいと思う。

もしいつか、フィルムカメラが使えなくなるような未来が訪れたとしても、私の趣味は写真ですと言えるような、そんな写真との付き合い方をしてゆきたい。