我ながら如何ともしがたい愚行であることは重々理解しているのだが、以前手放したズマールをまた買い戻すことになった。
全く同じ個体であると言えるのは売ったお店のHPに同じシリアルのものが出品されていたからで、この点ライカのレンズは間違いがないから良い。
そも、ニッケルズマールをオーバーホールに出しておきながら何故このようなことをするのかと言えば、修理業者からこのニッケルズマールは研磨された跡があって、全体的に前ピン傾向があるとの連絡があったからだ。
出来る得る限りの調整は行うとのことではあったが、もしそれでも症状が完治しなかった場合、私はその不完全なニッケルズマールと描写が気に入らないニッケルエルマーで写真を撮り続けねばならない。
写真の写り以外のことであれば、まだなんとか我慢することが出来るかもしれない。
ただ、まともに写らぬレンズ、描写が気に入らないレンズで写真を撮り続けるだけはどうにも我慢がならないのだ。
そもそも1年以上使い続けたズマールを愚かにも手放してしまったことが今回の騒動の原因で、やはり一時の感情に流されてレンズを売るようなことをするべきではないと改めて実感した。
もし、ニッケルズマールが幸運にも上手く整備が出来たとしても、今回買い戻したズマールは持ち続けていよう。