叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

心中


京都に行くにあたって、昨年真如堂に行った時の日記を読み返してみた。

この時は綺麗に紅葉していたようだ。

残念ながら今回は2週間ほど遅れて訪問することになりそうだが、少しぐらい赤い葉っぱが残ってくれているといい。


そういえば、この時が今使っているⅡ型とズマールのデビュー戦だったようで、1年の歳月を経てもこのふたつが手元にあることについて我ながら驚いている。

同じカメラとレンズを1年間使い続けることくらい余人にとってはわけないことなのかもしれないが、飽きっぽい私にとってはこれが凄まじい難事で、よくぞ数々の慾望に耐え抜いたと自らを褒めてやりたい。

特に最近は写真を撮ること自体に以前ほどの熱意がなく、この状況を打破する為に機材を更新したいと何度願ったことか。

その度に、私はこの愛機と心中するのだと自らに言い聞かせて耐えてきた。

II型についてはあと8年ぐらいで、ズマールについてはその4年後には100歳を迎える。

その時まで私が生きているかは分からないし、何よりフィルムを使うことが出来るか分からないけれど、何があっても手元に置いていたいとは思う。