叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

軽装


私の旅装における最大のこだわりは、荷物をとにかく軽量コンパクトにまとめ上げるということである。

具体的に言えば、容量6LのショルダーバックにII型とズマール、予備のフィルムを最大5本、スマートフォンと財布、AirPods、予備バッテリーか充電用のケーブル、常備薬とマスクが数枚、これだけで冬の時期であれば2泊3日まで対応している。

いつもの外出と変わらないこの装備ならば、いつでもどこでもカメラを取り出して構えることが出来るし、どれだけ歩き回っても荷物による疲労を感じることはない。

私も以前は真面目に着替えや洗面用具を持参して旅に出ていたけれど、そうするともうひとつ鞄を持たねばならず道中の機動力が格段に落ちるし、それをホテルに預けてから行動するにしても、一度ホテルに寄るという無駄な時間が発生してしまうから、そもそも歩き回れるだけの荷物以外は持ってゆかないことにした。

化粧道具を持たねばならない女性とか、1日とて同じ下着をつけたくない人とかにはとても出来ない芸当かもしれないが、家を一歩出た時から常にカメラを構える機会を窺っている私にとっては、これが最適解なのだ。

私がもう少し歳を取って、例えば宿に泊まること自体を愉しめるような大人になるまでは、このスタイルで旅を続けようと考えている。