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京都の祇園祭での写真。
このふたりの関係が今後どのような経過を辿るのかは分からないけれど、天下の祇園祭で手を繋いでデートをしたという経験は何物にも代え難いものになるはずだ。
残念乍らこういう青春は私にはなかったから、想像してみることしか出来ないのが残念である。
私も高校生ぐらいの時は、誰かとお付き合いをしたり別れたりしながらいつかは結婚して家庭を持つものだと考えていたのだが、これを成すには尋常一様ではない努力が必要なのだと最近思うよになった。
ただ、周りの人間がその尋常一様ではない努力の末に幸せを勝ち取っているようには思えず、おそらくその努力を理解し得ないところにこそ私がいつまでもひとりでいることの原因があるのだろう。
そのことを今更をどうこうしようとは思わないけれど、こういう光景を倖せなものだと認識するということは、どこかでまだそれを手に入れたいという思いがあるのかもしれない。
私はどこまでも慾張である。