もう20年近くも前に発売されたこのポートレート写真集を以前BOOKOFFで手に入れた。
古い写真集を買うことはあまりないのだけれど、長澤まさみや上戸彩、宮崎あおいといった有名どころの若かりし頃のポートレートを一挙に見ることが出来るということだったので、思わず購入してしまった。
写真集の中では、今は国民的女優と呼ばれているような人たちが、何の変哲もない住宅街の路地や都会の雑踏の中で素朴な表情を見せていて、20年という歳月が如何に女性を変貌させてしまうのかを思い知らされる。
そして、その変化の様子が写真として残っていることが、写真を撮る身としては途轍もなく尊いことのように感ぜられて、ポートレートは撮らぬと言った私だが、こういう写真集を見るとひとりぐらいモデルではない女性を見つけて、何十年かに渡って写真を撮り続けてみたいと思ってしまう。
せめて大学生の時分にカメラを始めていたならば多少は蓄積も出来ていただろうに、実に惜しいことをしたと今は思っている。