叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

雨降り


鹿児島に帰ってきて初めてのポートレート

モデルは初めましてのハルカさん。

同じ鹿児島県民だというだけで、これほど気楽に話をすることが出来るとは思わなかった。

私が鹿児島を出て実感したことのひとつに、たとえ県外の人であっても同じ日本人として仲良く出来るということがあるのだが、やはり同郷の人間に感じる親しみは格別のものがあるらしい。

持ちそうだった天気はぎりぎりのところで崩れて、私としては珍しい雨のポートレートとなった。

雨が降ると貴重な90年前のカメラが濡れてしまうかもしれないし、傘を差さねばならぬことによってカメラの操作は格段に難しくなるし、やはり雨の中で写真は撮りたくない。

鹿児島の場合、雨を避けられるようなアーケードが天文館周辺にはあるけれど、土日は人が多いし、通行人にじろじろ見られることも多いから、予定通り桜島フェリーに乗って桜島に渡った。

フェリーの中は雨が降らないから、ここで少し撮る。

桜島に渡った後は溶岩渚公園まで歩きつつ、ゴツゴツの溶岩を背景してポートレートを撮った。

こればかりは、鹿児島でしか撮ることができないだろう。

帰りのフェリーの時間もしっかり活用して、本日のポートレート撮影はお終いとした。

後は使い物にならないような写真ばかりになっていないことを祈るばかりだが、こればかりカメラマンとモデルの相性はあるから、私が良いと思う写真をモデルが良いと思ってくれるとも限らない。

ズマール様、よろしくお願い致します。