叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

無所属


本日は雨だった。

こうなると、本当にすることがない。

無聊をかこつ、切歯扼腕する。

本をだらだら読んで、それぐらいしかすることがない。

明日は髪を切りに行く、ポートレートを撮りに行くぐらいが精々で、その後はまた暇になる。

行動無くしては思索もやれないのだが、阿川弘之の井上成美を読んで、考えさせられた一文を書き留めておく。

(前略)委員会とは要するに責任を回避する為の組織ですよ。今の内閣が、何か難しい問題にぶつかるとすぐ調査会とか審議会とか作るのを新聞で読んで、ああ、同じことやってるなと思います。あれを作ると、責任の所在は分散して、誰がほんとうの責任を取るのか、はっきりしなくなる。(後略)

専門性の高い問題にぶつかった時、政治家が自らの不勉強のために専門家に意見を求めるまでは良いとしても、専門家に政治的な発言までさせて政治家は知らん顔をしているという状況が、このコロナ禍ではしばしばあった。

また、学校や会社で発生した虐めが明るみに出て、社会的に大きな反響を呼んだ時には、第三者委員会という訳のわからない委員会に調査させるのも通例になっている。

結局は政治家や組織の長が保身の為に、自らの責任において物事を解決することを放棄している訳だ。

その為に日本が滅亡しかかった経緯があったとしても結局日本人というものは変わっていないし、範を垂れるべき人たちが自らそれをやっている。

日本の未来は、そう明るいものではあるまいよ。