この手持ち無沙汰はどうだね。
あまりにもやることが無さすぎて、午前中はずっとカメラを磨いていた。
昨日の雨粒の跡がどうしても取れなかったので、一生懸命磨いたのだが、思うように取れなかったし艶もあまり出ないようだ。
それに、また背面のグッタペルカが剥がれたらしく、指で押すとペキペキ仰る。
鹿児島にいる間はこれで何とか使ってゆくしかないので、あまり気にしないようにしよう。
後は机の片付けに取り掛かるポーズだけ見せておいて、本当にやったかやらぬか分からないぐらいの整頓をして散歩をした。
風が強かったけれどよく晴れていたので、シャッターチャンス何度もはあったのだが、こういう時に限ってカメラを持ち出していない。
良い夕陽が差している看板、おじいさんが散歩している犬をかがみ込んで撫でる小学生、戯れ合いながら下校するひと組の中学生、手を振り合って別れるカップル。
どれも写真に収めれば絵になっただろう。
カメラを持たぬ時の方が、実は世界に対して敏感になれるのかもしれない。