叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

ひとりあそび


ひとりは淋しいけれど、ひとりあそびをしている時は淋しくない、とは山頭火の行乞記で読んだような。

私も全くそうで、ひとりで部屋にいる時などは手持ち無沙汰に泣きたくなるけれど、ひとりで散歩して、ひとりで写真を撮って、ひとりでご飯を食べている時は大して淋しさを感じない。

カメラを片手に歩いて、良い光があった、良い色があったと言ってはシャッターを切って、お腹が空いたらその時食べたいものを食べて、誰に気兼ねすることもなく愉快に生きてゆける。

みんな何かと言えば、誰かと遊びにゆくとか、ご飯を食べにゆくとか、それはそれで結構だけれど、私のような人間がいることも大いに理解していただきたくて、思わず書いてしまった。

ひとりでいることについて、拗ねた気持ちが少しもないかと言えば嘘になるかもしれないが、然りとてあまりに近づいてこられても腰が引けてしまうから、私はこのぐらいが丁度良いのだ。

さて週末はどこへ行こうか。

雨が降っても、織り込み済みでゆけば特に問題はないのだから。