愛知に到着した。
明日からの生活は、昨日までの生活とは全く異なるものになる。
人生とは本当に不思議なものだ。
そのまま鹿児島にいることも当然間違いではないのだろうし、将来のことを考えればその方が良いのかもしれない。
ただ、私は出て来た。
地元を出たくて堪らないわけでもなく、新天地に何か強烈に求めるものがある訳でもない。
この衝動が一体どこからやってくるのか、そしていつか止むことがあるのか、今の私には全く分からないのだ。
身体が動くうちは、私が行きたい所へ行き、撮りたいものを撮り、食べたいものを食べ、飲みたいものを飲む、こんな自儘な生活を続けてゆくことになるのだろう。
とりあえず明日は京都へ行く。
桜は何とか残っていそうだし、面白いことに前職の同僚と予定が合って、一緒に行くことになっている。
ひとりではただただ歩き回るだけの旅が、誰かがいることで少し愉しくなるだろうことは、計画を立てている段階で分かる。
私の運の良さは、折り紙つきなのだ。