叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

秋雨


稲刈りをしながら、秋を身近に感じたと思ったら、今度は秋雨前線が去らぬ、台風が来るという。

大いには降らぬとしても、全国津々浦々、天気予報の傘マークがへばりついて離れない。

月曜日に、旅への強い決意をあれほど語っていながら、もう既に心は折れ始めている。

雨が降ると、私は旅先でやることを失う。

私のやることといえば、写真を撮ること、ひたすら散歩をすること。

そのどちらも、雨が降ると途端につまらなくなる。

片手が塞がってしまって写真は撮りづらいし、歩き回ると足元が濡れで気持ち悪いこと夥しい。

雨の古都を歩くなんて、ちょっと聞けば風情に溢れていて素敵だから何度かやろうと思ったけれど、どうも私の性には合わなかった。

グルメを堪能するとか、ショッピングを愉しむとかいうのなら、多少の雨でも問題はないのだろうが、生憎私は旅先でそういうことをやらない。

となれば、食わず嫌いをせずに、敢えてそれをやってみるのも良いのかもしれないとも思ったり。

居酒屋巡りでもしようか。