叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

徒然


刺身という、大変腥いものが食べたくなって、近所のスーパーまで買いに行った。

近所とはいえ、歩けば30分以上かかるのだ。

とぼとぼ歩きながら帰ってくる頃には、パックの中の刺身は大きく傾いていて、そういう小さな儘ならなさが、私を途轍もなく淋しくさせる。

今までは、アルコールでその憂さを晴らしていたけれど、正月に博多で友人と飲んでから今日まで、一滴たりともアルコールを摂取していない。

存外、何ということもない。

アルコールなんぞ摂取しなくても、私は生きてゆける。

日頃、それが自らにとって何を意味するのかなんて深く考えないまま何かを摂取しているけれど、私にとって本当に必要なもの、大切なものを、今一度検討してみる必要があるのかもしれない。

そして、連れ合いのない私は、それをひとりでやらなければならない。

退屈な人生、他人のために生きる必要がない人生、それぐらいのことは私にも出来るだろうか。

私のことなどどうでも宜しいと、途中で放棄してしまいそうな気もする。