本日、誕生日。
とはいえ、30を超えたあたりから自分が何歳であるのかを意識することは殆どない。
私にとって年齢は記号に過ぎず、じわじわと私を蝕んでいる体力の衰えに対して時折それを当て嵌めてみる程度の存在である。
ちなみに33になった。
生まれ出たことを恨んではいないけれど、だからといって生を謳歌するというようなこともなく、死にたくもなければ生きたくもなしという境地に年々達しつつある。
否、実際に死にかければ死にたくないと思うのが生物の本能であったとしても、それを表に出さぬようにする鍛錬と、なるべくこの世に未練を残さないような生き方をしているというほうが正確かもしれない。
そんなことに生命を費やしている今の自分の状況を、人生の通過儀礼を黙々とこなしつつある周囲の人間と比べることがないわけではないが、私は彼らと同じようにはやれないことをこの数年で思い知ったから、これからも身の丈にあった生き方をしてゆきたいと考えている。
自らが愉快に思うことをそれなりにやりつつ、他人に必要上の迷惑を掛けず、ゆっくりと最期の時を待つことにしよう。