叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

疎外


誰かと恋愛関係になったことがない。

片思いというものはあったけれどそれは結局叶わずじまいだったし、当然誰かから告白されるような人間でもないので、正式なお付き合いというものをしたことがないのだ。

高望みをしているのだと言われたこともあるが、来るものを拒むという贅沢をするはずがない、というかそもそも誰も来てはいないし、然りとてお付き合いをする為に手当たり次第に声を掛けるというのは相手にとって実に失礼な話である。

そもそも、世の中の人がどれほどの努力を重ねて他人とお付き合いをしたり、結婚したりしているのかは知らないが、人生の全てを賭けてそれをやっているようには見受けられず、そんな中で私だけが躍起になる必要もない。

正直、これだけ長い間経験がなければ最早恋愛なんぞは私の人生には存在しないものの如くで、淋しいだとか哀しいだとかいう感情すら湧いてこず、今更お見合いだのマッチングアプリだので頑張ろうという気も起こらない。

私もいつか運命の出会いをして、その人とのめり込むような恋愛をする時が来るのだろうと思っていたけれど、もう33になってしまった。

最早、難しい。