叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

人肌


だいぶ昔にマッチングアプリをやってみた時の結果は散々で、私は顔が特別よろしい訳でもないし、社会的なステータスを持っている訳でもないから、メッセージのやり取りがまともに続いたことすらなく、一度だけ会いましょうとなった人は俗に言うぼったくりバーの店員で全くイヤになってしまった。

誰にも会うことが出来ず、マッチングアプリに絶望していた時に、今近くにいるから一緒に飲みませんかと言われれば舞い上がってしまうのも已むなしで、情けないことに店に入るまではそのことには気付かなかったのだ。

お店に入ってからじわじわとこれはぼったくりではないかと気付いて、お酒を一杯だけ飲んでそそくさと出て来たのだが、たった一杯、女の子も一杯飲んでいたような気がするが、それだけで20,000円。

全く恐ろしい授業料だった。

そもそも私の性格はマッチングアプリというものに向いていないようで、だらだらと当たり障りのないメッセージのやり取りをするというのが実に苦手である。

そのせいで直ぐに会いましょうと言ってくれた人にのこのこついて行ってしまったのだが、そんな痛い目を見ても最近またマッチングアプリをやりたいという慾求が再燃していて、秋になって人恋しさが増しているのだろうかとひとりで苦笑している。

こんなものを使わずとも、私とお話しをしてくれる人をさっさと見つけたいものだ。