叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

閉口


或る女性から、恋愛相談を受けた。

数年前から面識はあるものの、今はLINEでしかやり取りをしてない男性から、告白紛いのメッセージが送られてきたという。

告白紛いというのがややこしいところだが、自分が憎からず思っているのなら今すぐにでも会いに行って、お互いの気持ちをしっかりと確かめて来れば良いと答えた。

恐らく今が最も愉しい時期で、惚気半分で私に話をしたのだろうと思うと、全くそういうことには全く縁がない私としては苦笑するしかない。

理由が分からないのだが、昔から恋愛に関する話を持ち出されることはよくあって、付き合うことになったといちいち報告してくる人までいた。

正直、そもそも他人に興味がないところに、人間関係において恐らく最も他人が容喙すべきではない恋愛問題について何か意見を求められても、いちいち返す言葉を持たない。

そんな話をわざわざ私にするぐらいなら、あなたが私と付き合ってくれと思うのだが、人と人との情というのは簡単にはゆかぬものである。