他者へ関心がないということについては数日前の日記に書いたが、まさかその事についてまだ出会って数ヶ月の人間に指摘されるとは思わなかった。
本人は冗談のつもりかもしれないけれど、不意の指摘にドキリとした。
別に私は人嫌いではないし、なにがなんでも孤独でなければならないという訳でもなく、むしろ普段は愛想良く会話をする方だから、この様なことは言われないのだ。
惜しむらくは、その指摘をした人間が男だったということで、これが女性だったらそのまま惚れてしまうところだったと思う。
自らの本質を他人に言い当てられることぐらい、喜ばしいことはない。
昔から他人に容喙されることを好まなかった私は、どうでも良いこと以外は他人に相談したり、頼ったりということをしなかった。
深いコミュニケーションを取らないから、誰かと喜びを分かち合ったり、誰かと悲しみを共有したり、そういう体験もあまりしていない。
知らない誰かが不幸になれば良いとも思わないけれど、知らない誰かが涙を流していることが耐えらないという様な精神も持ち合わせていない。
そういう心の動きが積み重なって、最早他者に関心を持てぬ様になってしまった気がする。
誰からも何も言って欲しくないのなら、自らも黙りを決め込まなければウソになるだろう。
自分がそれで良ければ、それで良いのだ。