叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

孤独


写真とは、実に孤独な趣味だと思う。

SNSを見ていると、フォトウォークと称して数人で写真を撮りに行く人もいるようで、そういう人たちのことを少し羨ましくは思いながらも、私がそこに参加する姿はあまり思い描けずにいる。

例えば、誰かひとり写真を指導する立場の人間がいるというのであればその他の人は素直に教えられておればいいし、特定の被写体を撮影をするというのなら数人で意見を出し合いながら撮るのも愉しいだろう。

しかし、全くフラットな関係性の人と街へ繰り出してスナップ撮影をするという場合は、それぞれの興味に引きずられてしまって結局はてんでばらばらに行動することになりそうで、大人数でそれに繰り出す意味は殆どないように感じてしまうのだ。

もし、同行したうちの誰かが自らの興味を押し殺して行動せねばならぬとすればそれは誠に不本意な話だし、そんなことならひとりで写真を撮った方が良いという結論になる。

私の性質そのものがそのような思考に至らしめていることは否定しないけれど、如何に自分が好きなものを撮るかということを突き詰めてゆけば、結局他人は排除して孤独に撮り続けるしかないのだ。

写真の勉強については、マァ、本でも読みながらこつこつとやってゆくしかない。