叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

旧交


10年近く会っていなかった大学の教授に会った。

良い顔をしていると言ってくれたのが非常に嬉しかった。

私は自分の生き方について他人からの拘束を受けたくないし、これまでもこれからもそのようにしてゆくつもりではあるが、そのやり方が今まで私に目を掛けてくれた人達に対して失礼にならないだろうかと時々考える。

だから、今の私を大いに肯定してくれて、私の生き方を尊重してくれる人たちの存在が非常に有難いと感じるし、そんな人達に対して恥ずかしくない生き方をしたいと思う。

今は全く自由にやらせていただいているが、何は世のため人のためと云うことが頭の片隅に置いて、いずれはそれを無理なくやれる様な境地に達したいと考えている。

それにしても、鹿児島にいた時は会ってもいなかった人たちと会うことが最近続いている。

私は、私が今まで続けて来た人付き合いについて少しも自信が持てなかったのだが、私が声を掛ければ喜んで会ってくれる人達がいることで、今更の様に自己肯定感を得ている。

工場なんぞで働いているとただの労働力としてのひとりでしかないので、耐え難い虚しさを感じることもあるが、私もまだまだ捨てたものではないと思えるのだ。