叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

ふるさと


2週間ほど前のことだからまだ記憶は鮮明で、ふるさとの春は鮮やかな色彩に彩られていたことを、確かに私は覚えている。

そんな鮮やかな記憶たちも、いつかはこのフィルム写真のように淡く褪せてしまうことを、写真が暗示してくれているようにも思える。

私はまだまだ愛知にいる予定だから、少なくとも来年はこの桜を見ることは叶わないだろう。

その事実に気付いた時、淡い色彩とともに切々と胸に迫ってくるこの形容のし難い切なさ、淋しさを如何ともし難いのだ。

まだ、始まったばかりだというのに。


宮崎、西都原の桜




伊佐、忠元公園の桜



熊本、市房ダム周辺の桜