叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

煩悶


続々結婚してゆく人たちにアテられたのか分からないけれど、昨日は私も夢の中で結婚していた。

具体的な相手もいないくせに、一体どこから引っ張ってきたのかお嫁さんもしっかり登場して、イヤに生々しい夢だった。

夢の中の私は、周囲の人々に祝福されてとても幸せそうだったが、現実の私にそんな日が来るとは到底思われない。

星の数ほどいる人間の中からたったひとりを選び出して、生涯の伴侶とするべく決意を固めるというのは、実に崇高な行為だと思うけれど、その関係性を維持してゆくには両者共に不断の努力が必要になるだろう。

私は、自分に対してなら兎も角、他人の為にそこまで真剣になることは出来そうにない。

どこで何を間違ったのか、社会不適合者との烙印を押されるようなことはなかったけれど、ただただパートナーと呼ぶべき人物には今のところ出会えずにいる。

私が無理をしたところで、相手にも無理をさせてしまうだけだろうから、焦ったところで仕方ないのだが、やはり私も心の奥底では煩悶しているのだろうと、くだらない夢に気付かされてしまったのである。