叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

闘争


三十余歳の健康な肉体と精神が、このような怠惰な生活を続けられるはずもなく、有り余るエネルギーは発散する場所を失って今はひたすら内面の欲望と闘っている。

別に人と会って使うお金は惜しくないし、せっかく鹿児島にいるのだから機械を捉えてどんどん使ってゆくべきだと思っているのだが、自分だけの為に使うお金をついてはよくよく考えなければならない。

旅行、酒、写真、ファッションについて順繰りに欲望の波が訪れていて、既にちょいちょい手を出してしまったものもある。

この頃はウイスキー熱が再燃してきて、良いウイスキーと良いグラスが欲しくて堪らなくなっているが、今は何とか耐えているところだ。

ウイスキーを飲み出せば、あれも飲みたいこれも飲みたいとなることは目に見えているし、つまみを食べるようになれば少しずつ増え出した体重が更に増えてゆくことだろう。

働いてもいない人間は、その分を守って生活しなければならない。

慾望に打ち克つことも、今は私の仕事のひとつとして考えてゆこう。