昨日は外で酒を飲んだ。
柔肌に、金を払わねば触れられぬ人種がいる。
私もそのひとりであって、そのような欲望が湧き上がってきた時、どうしようもなく男であることを自覚する。
日常にそのような機会を持ち得ない私は、尚更にその欲望が強い。
しかし、昨今のフェミニズムとか、性的搾取とかのキーワードに敏感な人からすれば、私は凄まじく前近代的な思想の持ち主として、糾弾されるべき存在なのだろう。
個人的には、彼女らから何かを搾取しているつもりは毛頭無く、自らの価値と男共の欲望をよく理解した上で立ち回っているであろう彼女らに対しては、むしろ魅力を感じている程だから、そのような批判は当たらないと考えているけれど。
ただ、時代の流れは、どこまでも窮屈になりつつある。
何の意思も持たず、何も発言せず、何も触れず、ただ空気のような存在になることこそが、この世知辛い世の中を渡ってゆく処世術なのかもしれない。