叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

孤独


孤独というものを、人間の本能が是とするか非とするかは分からないけれど、私個人の感想としてはそんなに悪いものではないと考えている。

というより、そう思わねば精神が持たない。

自由に食べ、飲み、眠り、旅に出ることを何よりの悦びとする私としては、それを他人に束縛されることが何よりも苦手で、自由になる時間やお金がそれなりにある今の生活が結構気に入っている。

将来、歳を取った時にどうするのかという反駁が聞こえて来そうだが、今パートナーを得て生活している人たちは、将来の安心の為にそのパートナーと生活を共にしているのだろうか。

お互いの利害が一致しているのならそれも良いけれど、もしそうで無いのなら、それはお互いにとって不幸なことになりはしないだろうかと、勝手な心配をしてみる。

ただ、病気や怪我をした時や、死んでしまった時に本当にひとりだと、余計な迷惑を他人に掛けてしまうことは事実だから、精神的な孤独は侵されることなく、物理的な孤独を解消する術はないだろうかと、最近はずっと考えている。

シェアハウスなどがモデルにはなるだろうけれど、ああいう浮ついたやつではなく、ただ住居のみを共にして、互いの干渉は極力減らすというスタイルが望ましい。

この歳になるまで、喜びや哀しみを共に分つパートナーを得たことがないし、折角出来た友人ともどんどん某交渉になる私としては、そう生きるしかない種類の人間たちを集めてみたいという思いもある。

そうだな、夢といえばこれだな。

ただ生活の糧を得る為の農業をすること、孤独死をしない為だけの仲間を集めること。

ああ、目指すべき目標が出来たよ。