叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

労働


全く自堕落な生活になってしまって、昼間からウイスキーの水割りを飲みながら、本を読むようなことをしている。

少し前は、この暇な生活が苦痛で仕方なかったのだが、今はそれほど切実に考えていないことが少し恐ろしくもある。

就職が既に決まっているから良いものの、もしこのままずるずると実家に居座るようなことになっても、それほどの痛痒は感じないのではないか。

散歩は、目的を失ってしまってはやはり積極的にはなれない。

どこかへ行く為に、その手段として長い距離を歩くことは全くことは全く辛くないが、ただ健康の為にと歩き続けることは面白くないのだ。

友人たちとの約束も絶えてしまった。

みなそれぞれに生活があり、私のような社会不適合者と付き合っている暇はないのだ。

やはり、人は働かなければならぬ。

そして、働いて得たお金で遊ばねばならぬ。

貯金を食い潰しながらやる遊びは、どこか心に引っ掛かるものがあって、思い切り愉しめないような気がするのだ。

人生の休暇を謳歌するなどと嘯いてはいたけれど、本当はどちらも上手くやりながら生きてゆくのが正しいのだろうと思う。