叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

追憶


12月は毎週酒席に出なければならないらしい。

忘年会シーズンという言葉は既に死語になってしまったようだが、こんなに連続して酒席の予定が入ると、つい昔のことを思い出してしまう。

前職はもともと酒席の多い職場だったが、忘新年会の季節ともなれば、もはやそれが仕事なのではないかと思われるほど毎日お酒を飲んでいた。

大体が取引先相手の酒席で、相手から打診があれば当然それには出なければならないし、それにプライベートでやる会も追加されると、手帳に書き切れぬほどスケジュールが常にぎっしりだった。

唯一の救いは、取引先相手の酒席の飲食費と交通費は全て経費で落ちていたことで、もし自腹を切らねばならぬようなことがあれば借金をせねばならなかっただろう。

今年は久しぶりに多忙な忘年会シーズンがやってくことになったわけで、大変悦ばしいことだとは思いつつも、費用は当然ながら全て自分で持たねばならないから、少し頭が痛い。

私の送別会をやってくれるということだから、もう逃げるわけにもいかない。

今から節約をしなければならないようだ。