叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

転回


昨日撮った2本のフィルムのうち後の方の1本を駄目にして、とても残念ではあったけれど、素直に帰ろうと思っていた。

だが、よくよく考えてみると、1本目のフィルムには殆ど河津桜は収められておらず、それではあまりにも河津まで来た甲斐が無い。

青春18切符を持っているから、追加の出費は伊豆急行線の往復料金のみで、あとは体力次第でどうにでもなると思い返して、また河津に行って来た。

昨日と同じ写真が撮れるはずもなく、では、むしろ昨日よりも良い写真を撮ろうと、まだ人の少ない桜並木を歩いた。

それでも、昨日失われたフィルムは戻ってこないのだと思うと、今更ながら哀しい。

世の中には、取り返しの付かぬことがあることを、改めて思い知らされた気がするし、今までそういう事に拘うことも少ない方の人間だと思っていたから、自分でも意外な気持ちでいる。

結局、行ったり来たりして疲れてしまったけれど、こればかりは季節限定だから頑張る価値があると思った。

またおいおい、写真の記事は書いていこう。