叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

パー


河津桜が咲いているからと、静岡は河津町まで出て来た。

少し時期は過ぎていたけれど、美しい河津桜の様子を、フィルムにして2本分撮ったまでは良かったのだが、2本目のフィルム、36枚撮りのはずが、ゆうに38枚を撮り終えても巻き上げられる。

おかしいと思って、パトローネ側の指標を見ると全く回っていない。

フィルムがパトローネから外れてしまったようだ。

で、悪いことに、夜の酔った頭が底蓋を開けて、スプールを取り出してしまった。

情けないな、情けないな。

そのままカメラ屋に持ってゆけば良かったものを。

何のためのフィルムカウンターか。

次からは、1枚を惜しむことなく、37枚ぐらいで止めるようにしよう。

それにしても、たった36枚、感光してしまったフィルムは戻ってこないのだ。

フィルムそのものも惜しいけれど、そこに写っていたはずの1枚1枚の有り難みが、失って初めて分かったような気がする。

悔しいなぁ、悔しいなぁ。